2年前に続いて、デマンドタクシーの料金について、一般質問で取り上げました。
私は、データ分析の仕事を長くしていましたので、執行部から直近1年間分のデマンドタクシーの乗降データを頂き、分析作業を進めました。
約16000以上の乗降データについて、エクセルとグーグルマップを使って、全ての乗車についての、移動距離を調査しました。ちなみに、この移動距離のデータについては、執行部も持っておらず、佐藤だけが調査し保有しているデータになります。
表題の、地域間不公平についてですが、まず鹿嶋市のデマンドタクシー料金は、2通りしかありません。旧鹿島町地区と旧大野村地区に分けて、同一地区内であれば500円。地区をまたぐと1000円という料金設定になっています。
それゆえ、鹿島地区と大野地区の境界近くに住んでいる方は、近距離の利用であっても、1000円を支払うケースがあるのです。
このこと自体は、前から指摘されていましたが、今回わたくしのほうで、それらの延べ利用者数が何人いるのかを調査し議場の中でお示ししました。
大野地区にお住まいの方で7km以下の乗車であるにもかかわらず、1000円支払っている方が、延べ753人。
鹿島地区にお住まいの方で7km以上乗車しているのに、500円の支払いで済んでいる方が、延べ1135人という結果となりました。
同じ鹿嶋市民なのに、大野地区に住んでいると、デマンドタクシーの料金が高くなり、鹿島地区に住んでいると安くなります。
当然ですが、運行しているタクシーのコストは、地区によって変わりません。
執行部の答弁としては、「わかりやすい料金体系を優先した」という内容のものでしたが、その理由では、1000円払っている大野地区の方々を納得させることは無理だと思います。
私自身も議場の中で、「今この場ですぐに、料金改定の答弁はできないでしょうが、来るべき見直しの時期には、地区だけでなく、乗車距離に応じた料金設定について導入するべきだ」と、強く求めています。
ただ単に、大野全域を安くしろと言っているのではなく、鹿島地区の方と比べて不公平が発生しているのですから、執行部は早期に対応しなければならない案件だと思います。
それゆえ、本会議場でも、「法の下の平等に反するのではないか」「行政権の裁量に収まる話なのか」と、かなり強い言葉を使って非難しています。
執行部には、早期の対応を改めて求めます。
鹿嶋市のデマンドタクシー、問い合わせについては鹿嶋市のホームページをごらんください。