先日、一般質問を終えました。

私からの質問は、市の具体的な政策を聞くのではなく、田口新市長が、どのような考えのもとに、今後の市政運営をしていくのか?という点に特化した質問を行いました。

私が、市長や他の議員の発言や答弁を評価するのも、おこがましいのですが、市長答弁は100点満点の内容だったと感じました。

これは、私にとってはという意味です。

つまり、答弁が、私の期待する内容、そしてそれを上回る内容、そして答えづらい質問にも真摯に答えられる範囲で、理路整然と答弁されたという点であったからです。


最初の質問では、市長がまずは力を入れて、「取り組みたい政策」「辞めたい政策」について聞きました。
市長の取り組みたい政策は、現在鹿嶋市が抱えている課題を解決するために取り組んでいく内容のものばかりでした。

これは、一見当たり前のように聞こえますが、当たり前ではないのです。

当選直後は、市民を喜ばせるために、
「〇〇に該当する方には、毎月2万円のお金を支給します!」
ですとか
「どこどこに、〇〇を建設します!」
ですとか

とりあえず市民の人気を取るための政策を言いたいものなのです。

しかしながら、答弁内容は今の鹿嶋市の課題を解決するための政策のみを、淡々とあげていました。
鹿嶋市の現状をよく認識していますし、私がこれまで議会の中で訴えてきたことと、ほとんど重なる内容でありました。

また、廃止する政策についても、あらためて「歴史資料館関連予算の執行停止」を表明しました。

田口市長は、前市長からの後継指名を受けているから、結局は歴史資料館を作るのでしょ?
と思っている市民の方も、まだいらっしゃると思います。

しかし、私の質問に対してきっぱりと
「歴史資料館の建設・維持にかかるお金が有るのであれば、市民が必要としている政策に、お金を割り振りたい」と答弁されました。


私だけでなく、議員有志八人の会のチラシで訴えてきたことも、まさにその通りなのです。
歴史資料館は、文化財保護のために必要な施設ではあるが、財政力の弱い鹿嶋市においては、市民の福祉向上に使うべきだ、と。

議論を重視し、多数決に頼らず、一致できるよりよい政策を進めて行きたいとも表明した田口市長。

私自身も、ただ単に市長と馴れ合いの関係を作るのではなく、鹿嶋市がよりよい方向性に進めるための議論をできる関係を作っていきたい、そういう意味で、今後の市政運営を支えていきたいと思います。

歴史資料館の建設のために、署名運動をされたかた、文化財保護団体の関係者の皆様には申し訳ない気持ちもありますが、今回の歴史資料館は、建設費・維持費を度外視した施設でした。一方で3月の予算委員会の中では、文化財保護のための施設の充実については、予算を拡充するよう委員会としても提言しています。
今後は、鹿嶋市の財政力を考えながら、必要な施設整備について、議会の中でも議論していきたいと考えております。