こんばんは。
鹿嶋市議会議員の佐藤信成です。

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お知らせ
9月1日(日)13時~
噂の東京マガジンにて
歴史資料館の白紙問題が放映されます。
佐藤も出演します!
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今回の一般質問の通告に、「隠蔽されていた資料」の問題を取り上げています。
本来なら公開しなければいけない資料を、何らかの意図を持って、公開していませんでした。

その内容を、全文公開します
執行部がこの議事録の替わりに出していた資料は、次の記事にて公開します。見比べてみてください。

以下、隠蔽されていた資料--------------

平成30年2月15日 鹿嶋市中心市街地活性化検討委員会(第3回審議部会)

部会長)どなたかご質問あれば。

●●委員)資料2p.8。鹿嶋市歴史資料館整備事業の事業期間が空欄になっている理由は

●●委員)デリケートな問題ですので私的から一言。ご存知のように間もなく市長選だ。そこで歴史資料館が不要なハコモノとして争点になりそうな流れがある。事務局からも説明があった通り、市民の7割近くが歴史資源を活用したまちづくりを求めているというアンケート結果があったわけだが、ある組織が最近行なったアンケート調査で「歴史資料館が必要か」と聞いたところ9割が必要ないと回答したという結果だった。これがきっかけとなって必要性に疑問を持つ人が増えてきた。行政としても今優先して進めるべきかどうかと悩んでいるところ。うした状況にあっても予定通り建設を進めれば反発を買いかねないし、選挙の争点になってしまうと今度は選挙の結果に左右されることになる。施設としての必要性は感じながらも、現段階ではコンセンサスの形成に力を入れるべきだということになる。一昨年の12月議会に歴史資料館の建設を求める陳情は出ており、全会一致で採択されたわけだが、現時点ではこうした状況を踏まえて慎重に扱わざるをえない状況。

●●委員)おかしな話だ。

●●委員)市長としても建設を取りやめるということは考えていないだろうが、状況は厳しい。鹿島神宮の宝物館再整備と合わせて歴史資料館を整備するという考え方は変わっていないが、現段階では強く打ち出すことは避けた。

●●委員)政争の具になってはいけないということで慎重に扱っているということはわかった。○○さんがいらしていますが、鹿行地区に博物館がいくつあるかご存知ですか。

○○さん)存じておりません。

●●委員)3つしかない。神栖市歴史民俗資料館、鹿島神宮宝物館、潮来市の長勝時宝物陳列館。個人的には必要だと思う。

●●委員)現段階では白紙に近い形で出さざるをえない状況

●●委員)歴史資料館が地権者の移転を前提とした計画になっている。その計画ありきで国に基本計岡案を出すのか。

●●委員)先ほどから申し上げているようにいまの段階では結論は出せない。

●●委員)もし市長が当選して二期目に入ることになれば、現在の案を含めて多様な案を検討するということか。それとも現在の案ありきでいくのか。

●●委員)この問題についてはこれ以上の議論はご勘弁願いたい。原則論としては現在の計画が第一候補。しかし、最終結論については別の形もありうる。

部会長)歴史資料館はこの基本計画の目玉事業の一つなので、このままの形で状況の推移を見守るということでよろしいか。

(異議なし)

事務事実関係を整理すると、導入施策採用案という資料を配布したが、この中で歴史資料館が入っているということ。やがて時期が来た時に施設の必要性や効果、建設場所等についての議論が行われることと思う

部会長)歴史資料館についてはいまの話で良いか。その他質問あれば。

●●委員)鹿島神宮が黙っていても人がくる状態であれば自ずと商売は始まるはず。隈神社というのは一時廃れた神社だったが今では縁結びの神社として知られている。自ずと人が集まってくる仕掛けというのが必要。歴史館の展示というのは固定的な展示ではなく、毎月展示内容を変えていくような展示の仕方にしていかなければならない。資源をどう生かしていくかという工夫が必要。

部会長)ハコモノがないと人が集まらない。鹿嶋にはハコモノが少なすぎる。人が集まるところにはハコモノがある。

●●委員)ココシカで展示をしているが、1月は相当な来館者がいた。例年2月は来館者が落ち込むが先日の三連休はテレビ等の取材があったわけでもないのにかなり人が多かった。神宮に聞いても普段の日の女性参拝客が増えていると聞いているし、実感もそう。大町通りを歩いている人も増えているがココシカに入ってくれるかというとなかなか難しい。PRや仕掛け作りが必要。昨年秋から鹿嶋に縁のある人物についての展示をしたところ、リピートしてくれる高齢者もいた。高齢者が増えていくので、外に出るきっかけを作れたのかと思う。交流センターについて。鹿嶋市は情報発信が少ないという点を指摘したい。先日、神宮で鳶職の人たちのハシゴ乗りがあったが、周りにいる我々には情報が伝わっていない。普段から情報発信をまめにしてほしい。情報発信につながる施設であれば欲しいと思う。

●●委員)神宮参拝客は増えている。神宮から■■の所に住んでいるが、神宮の行事というのは始まって何をやっているのか知るという状態。神宮にも申し入れたが、もう少し情報発信をして欲しい。私たちが知らないのに鹿行の人に知ってもらえるわけがない。

部会長)周りにいる市民が鹿島神宮で行われることを知っていて、外から来た人に伝えられる、そういうもてなしをすることで少しでも長く滞在してもらうという形にできたら最高。PRの仕方を考えてほしい。

●●委員)何をやるにも賛成と反対はある。歴史資料館については、今回は政争の具にはして欲しくないというのが私の意見。歴史資料館は複合的な施設にして欲しい。最初に陳情を出したのは文化財協会だったと思う。その時は賛成意見が多かった。市長選が終わったら、みんなで知恵を出し合って素晴らしい施設にしていけばいい。ただ、地権者については丁寧に対応していかなければならない。繰り返しになるが政争の具にはして欲しくない。

●●委員)歴史資料館を政争の具にして欲しくないという意見に賛同する。ある程度検討の余地があるのであれば、歴史にこだわらずに博物館的な機能を持った施設とう形を考えてみて欲しい。昨年アルカス土浦がオープンしたが、平日昼間でも図書館や市民ギャラリーに人がたくさんいた。まさしくこれだと思った。歴史資料館だと年に一度行けばいいとなるが、アルカス土浦のような複合施設であれば毎日行ってもいい市民の居場所になる。観光客をターゲットにした施設だと住民が使える施設にならない。

住民主体で使える施設に観光客も立ち寄るという風にしたらどうか。市長は現計画に拘っているようだが、市の職員から働きかけて、違う形で場所もいまの場所にこだわらずにやったらどうか。地権者それぞれ事情があって、現在の場所だと時間がかかりすぎる。地上レベルを駐車場として使えるようにして、施設を2階に作ることも考えられる。商工会館の周りに売却意向のある地権者もいるのでそこに駐車場を作ると色々な可能性を探って欲しい。市民を巻き込んで一緒に計画を検討していくようにすれば反対も減る。ハコモノは反対されるというが神栖市では学校の校舎を新設している。私は整備については賛成する立場だがつくりかたについては良く考えたほうがいいという立場。

●●委員)歴史資料館の話はもういいと思ったが、整備費とか維持費とかお金の話にばかり焦点が当たりすぎていると感じており、如何なものかという感想。住民の発想も入れて、どういうものがどういうことが必要かという中身の話からやり直したほうが結果的に早道という気がする。情報発信が足りないという話。鳶職のハシゴ乗りのときも自分は後で知った。住民が見るような鹿嶋についてはここを見ればいいというようなメディアがあっていい。

●●委員)FMかしまを鹿行地域の情報を発信できるメディアとして活用したい。いまあるものを活用。

●●委員)歴史資料館の話に戻るが、白紙に戻すという言い方はやめましょう。選挙?それは逆でしょう。

●●委員)選挙というよりも、一般の市民の皆さんへの周知が十分でないのでもう一度そこからきちんとやりましょうということで理解してください。

●●委員)市長の公約でもあったわけで。

●●委員)市長がいつも言うのは、参拝客があと30分間滞在してもらうための仕掛けづくり。そういった面では必要な施設だとは思っている。ただ、多くの市民の皆さんにそれが周知されていないということがわかったので周知の時間が必要。

●●委員)何かやらないと先に進まない。

●●委員)だからこそ今回のチャンスを逃したくない。

●●委員)「歴史資料館」という打ち出し方だからなかなか理解してもらえないのではないか。住民が使える施設だという説明をすべき。

●●委員)政争の具に使わないでという思いはまったく同じだ、周知が十分でなかったので、今回はその努力をしようということ。幅広い人たちの意見を聞いて進めていきたい。

事務局)歴史資料館や交流センターについては賑わい創出のためのいくつかの方法のうちの一つという形で基本計画に位置付ける。施設の内容については別の機会に市民の方に検討していただく。中心市街地活性化基本計画はその素地づくりという風に考えて欲しい。

部会長)ここでアドパイザー、オブザーパーの意見をお聞きしたい。

△△さん)主要事業の1「鹿品神宮の歴史・文化を活かした交流拠点の形成Jについて。歴史資料館がハコモノ批判の対象になってしまったことは大変不幸なこと。イメージが共有されていないことが原因だと思う。外に聞かれたリピーターにも対応できる施設であるということが理解されれば。大町には御師の家が残っていて、仲町は近隣商店街としての歴史がある。こうした資源を結びつければまちの回避性が創出できる。賑わい創出のきっかけを作る施設だと考えている。市民とイメージを共有することが重要。方法はいくつかあって、一つにはプロポーザルコンペという方法がある。十和田美術館では施設周辺のまちづくりを含むプロポーザルをしてもらった。市民と議論しながら進めていくのは時間がかかるが産みの苦しみだと思ってやるしかない。

主要事業3の「みんなで始めるリノベーションまちづくり」エリアリノベーションは画期的な取り組み。単体の施設や地区整備をやる手法はこれまでもやってきた。それを民間主体で散発的にやっていくという考え方で、実に共感できる。気になるのは、この種の事業というのは基本的に民間主導で進めていくことになるが、行政がどう関わっていくのかということをもう少し精査したほうがいいと思う。補助金とか交付金をうまくつけていくサポートの工夫が必要。

部会長)続いて(県関係者)お願いします。

県関係者市の置かれている大変な事情は分かつた。県に求められているのはどうすればいいかというアドバイスをする役割ではなくて、市の方がこうしたいという相談があったときにそれに応えていく役割だと認識している。引き続きお手伝いしていきたい。

部会長(  委員)から総括でお願いします。

●●委員)本日は議論を混乱させたようで申し訳ない。この地域は歴史を抜きにまちづくりをしていくことはありえないと考えている。市議会でも議論になったのは、200万人も観光客が来るのになぜ観光でメシが食えないのかという疑問。その疑問を突き詰めていきたいという思いがある。岩手県の遠野市は年間入り込み観光客数が60万人弱だが観光業がちゃんと成立している。遠野は遠野物語で知られているが、鹿嶋にだって歴史的なストーリーはたくさんある。歴史上の人物や資源を活用していきたい。

部会長)最後に事務局から。

事務局)今回が今年度最後の部会となります。これまでいただきました意見を反映して基本計画素案を3月いっぱいで取りまとめ、年度明け5月以降に部会を設けて検討していただきたい。通知は4月以降に差し上げる。

部会長)以上をもちまして閉会とします。

以上

資料引用はここまで----------

最後までご覧いただき、ありがとうございます。
この資料の問題点を、本会議場の一般質問にて追及します。

なお、この資料の替わりに、鹿嶋市が公開していた資料は、次の記事にて公開します。
都合により、画像でのご紹介となります。

→次の記事 代わりに公開していた資料