こんばんはお月様
鹿嶋市議会の佐藤信成です時計

今日は、予算決算常任委員会、全員協議会が行われました。

決算認定



決算の認定については、それぞれの会派
・幹会
・共産党かしま
・是々非々会
・私(鹿嶋をわくわくさせる会)
から賛成の討論などもなされ、全会一致で委員会では採決されることとなりました。

2017年9月21日付の新聞に佐藤のコメントが紹介されました。


さて、今日の読売新聞の茨城版に、茨城県内の市町村議会についての政務活動費の現状についての記事が掲載されました。
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かなり大きな紙面を割いてくれています。
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政務活動費というと、最近の不祥事もあって、不正利用に用いられる費用というイメージが付いています。

しかし、今日の読売新聞では、私も研修でお世話になっているマニフェスト研究所の研究員(大学准教授)の意見などを紹介しながら、能力の強化の必要性について以下のように紹介しています。
「議会は首長(知事や市町村長)と並ぶ二元代表制の一翼。政務活動費を支給しないのは、『議員に勉強しなくても良い』と言っているようなもの。議員報酬とは分けて考えるべきだ」とコメントを寄せています。


二元代表制とは



二元代表制という言葉が出ています。
これは、首長と議会は対等な機能を有しているとする政治学の言葉です。

ちなみに国政については、
議院内閣制という制度を取っており、立法府の議員の中からトップ(行政府の長である内閣総理大臣)を指名するという形を取っていまして、地方自治体の首長が選挙で選ばれる点で、大きな違いがあります。

極端な例になりますが、
市民の皆様から税金を集めて、それを使うのが、二元代表制で言うところの、市長及び市執行部であって、それらの使い方が適正かどうかや、最終的な決定をするのが議会であるといえます。

それぞれの役割の定義は



市長の役割は民意の統合
議会の役割は民意の反映
と言う言葉で違いを説明されることもあります。

どう違うかと言いますと、

民意の統合は、様々な市民の意見がある中で、最終的に、最良の方法を選んでいく決断をしていくことを、民意の統合と言います。

民意の反映というのは、市民それぞれが持つニーズを市政運営に反映させるために、様々な方法で行政に対して市民それぞれの意見を反映させていくことと言えます。

そのため、議員については、地方議員・国会議員を問わず、特定の団体の権益確保のために働く議員がいても、合法なわけです。

一方で首長については、自分を支援している団体だけでなく、多様な意見の中から、みんなの合意が得られる方策を考えて予算執行していく責任があります。

議員は大勢いて、多様な意見を主張していきますが、首長は1人しかいないので、特定の団体のみの考えを反映させるわけにはいきません。
なぜなら、多様な意見をもつ鹿嶋市民全員から納税をしてもらっているのですから、税の適切な使用についての責任も有しているからです。

話が長くなりました。

結論



二元代表制について説明させていますが、結論を書きますと、市長やそれを支える、行政執行部の方々は専業でこの仕事に当たっているわけです。

対する私たちは、行政については一般市民の方よりは詳しいと思いますが、専門に仕事をしている、職員に比べれば知識不足です。

議員22人と、数百人いる市役所職員が持つ情報量には差があります。
そんな執行部からの説明が、本当に妥当性があるのかを調査したり、先進地での取り組みを調査していくためには、活動費が必要になります。

議会はみなさんから集められた税金が、適切に使われているのかをチェックする機関でもあります。

まさに今、決算審査として、それらのことを議論している最中です。

議員って、いてもいなくても良い存在ではなく、議員こそ市民の立場に立って、市民の代わりに行政に意見を言う、市民側の立場に立つ役割を担っていると言えます。

なので、今回の読売新聞さんの記事をきっかけに、皆様には、どんな鹿嶋市議会になってほしいか、ご意見を聞かせていただければと思います。

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