~神野土砂崩れ問題 その4~

その1

その2

その3

資料1 請願


予算委員会終了後

 

予算委員会終了後、前述の「連合審査会」という3委員会合同での審査をするために、まずは請願を引き受けた、都市経済委員会が急遽開催されました。先ほどの記事にも書きましたが、今回提出された請願は、内容的に、一つの委員会だけで審議することができない案件であったからです。

 委員会を開会し、委員長から

「埋蔵文化財の件については文教委員会に審査してもらう」


「災害対策については、交通防災課の所管なので総務委員会に審査してもらう」


必要があると思いますが、委員の皆様どうでしょうか?


という趣旨の話をしたところ、それぞれの委員の回答は

 

山口委員:開催の必要はない

防災対策は総務の部分もあるが、土砂崩れの対応は都市経済委員会の所管だ。

文化財保護の関係は一般質問や予算委員会の質疑で、「文化財はなかった」と回答があったので、必要性は認められないので、都市経済委員会だけでやればよい。

 

坂本委員:開催の必要はない

請願が妥当かどうかの判断をすればよいので、総務の案件が入っていたとしても、都市経済だけで判断すればよい。連合審査をする必要はない。

 

田口委員:開催すべきだ

土砂崩れの原因究明をお願いしている内容だ。土砂崩れの事実関係を調べるのは市民生活にかかわるのだから、そちらの委員会でやるべきだ。

文化財については、文教委員会の中で、今後の検証も含めて、そちらの委員会でしてもらうべきだ。

3委員会でしっかりと審議するべきだ。

 

飯塚委員:開催の必要はない

この請願の要旨は、文教に関する内容のところは、先日の一般質問の中で「文化財はなかった」と答弁。調査もしていると答弁があったので、連合審査の必要はない。

 

栗林委員:開催の必要性はない

文化財保護については、「文化財はなかった」とされているので、必要はない。請願書の中に「ベビールームという文言がないので、文教委員会に審査をしてもらう必要はない」

 

という要旨の意見が表明され、結果的に、


連合審査会の開催は、できなくなりました


私は、まさか連合審査会が潰されるとは思っていなかったので、傍聴していませんでした。

なので、翌日、事務局で委員会の録音データをもらい、内容を把握しています。

もちろん、文字に限りがありますので、100%正確に伝えきれていないと思いますので、私の要約の仕方に納得のいかない議員もいると思います。


しかしながら今後、請願者のグループから情報公開請求がされ、これら音声データも市民の手で公開されると思います。


その際は、私もYouTubeで、音声データを公開し、皆様にも、お知らせしていく予定です。 

 

ここまでのやり取りの中でのキーワードとして、「一般質問の答弁で、試掘調査をしたが文化財は出てこなかった。だから文教委員会で調査の必要が無い」があります。

 

実は、私は、このやり取りには、大きな瑕疵(間違い)があるということを、指摘しておきます。

 

私は文化財の管轄である、
文部科学省所管の「文化庁・文化財2課・埋蔵文化部」の担当の国家公務員の方に、この鹿嶋市の試掘内容の答弁について照会したところ、その回答は

(文化庁職員)

「埋蔵文化財の試掘調査をやらなければならないのは、竹林を伐採したときである。大型の重機が入って、竹林を伐採したのであれば、そのあとに調査をしたとしても、文化財は竹の根と一緒に廃棄されたり、粉砕している可能性が高い」という趣旨の回答でした。

これは、私からの質問に対する回答という形で、見解を示していただいています。

 

つまり、試掘調査をしたとしていますが、時すでに遅しという問題があったのです。

→この件については、後日、1222日の茨城新聞さんの記事の中でも触れられています

 

そもそも、問題があるか無いかを判断するのが、文教委員会の役割であるし、教育委員会の答弁が必要十分条件を満たしているのかを審議するのも、文教委員の役割だと考えます。

 

しかし、結果として、都市経済委員の反対により、全員での審査をすることができなくなりました。

 

 

不思議でなりません。予算委員会でも調査を拒否して強行採決

都市経済委員会では、委員の反対多数(賛成1:反対4)で連合審査会も開かせない

 

そもそも、議会運営委員会で、「(請願審査の)入り口として都市経済委員会で受けてもらおう」と申し合わせをしていたのですが、反対した、4人の委員は、議会運営委員会のメンバーばかりです。(反対の4人は、委員が3名、オブザーバーの副議長)

 

連合審査の準備をし、この請願に関わっている議員からすると、何なんだろうと、怒りの気持ちで一杯です。

 

(つづく)